- 基本情報技術者を最短5ヶ月で取得できる方法がわかる!
- 効率的な学習方法が学べる!
「基本情報技術者試験って資格を取得したいけど、どんな試験かわからない・・・。」
「試験って難しいのかな?文系出身者の私では無理かも・・・。」
「独学で合格したいけどできるかな?」
基本情報技術者試験を受験する前、わたし自身たくさんの不安を抱えていました。
この記事では、基本情報技術者試験に合計4回の挑戦の末、合格した私の学習体験から、効率的な学習方法や具体的な対策方法を紹介していきます。
挑戦する気持ちを後押しできるように、わかりやすく解説していきます!
シュミン
- 文系大学出身のIT業界未経験
- 人生を変えようと勉強に目覚める
- 参考書や問題集を買い込み、基本情報技術者の学習を開始
- 4回の受験の末、基本情報試験に合格
基本情報技術者試験の概要
IPAという機関が試験を運営しているITエンジニアの登竜門に位置づけられている資格です。
資格試験を行っているIPAのサイトに記載されている基本情報技術者の位置づけは以下の通り。
ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者
引用:IPA独立行政法人情報処理推進機構
IPAが主催する資格は他にもあります。
基本情報技術者の位置づけはオレンジで囲んであるところ。
資格を取得することで、ITに関する基本的な知識や技能を習得している証明になることがわかります。
基本情報技術者試験の学習期間と学習時間
基本情報技術者試験を突破するのにどのくらいの時間かかるのかは、個人の能力や仕事としてすでに知識を身に着けているかが大きく左右します。
当ブログは、完全なIT未経験者が独学でかかる時間を筆者の経験をもとに算出しました。
- 総学習時間 約200~300時間
- 学習期間 約5ヶ月
意外と時間がかかります。
特にIT未経験者にとってはハードルが高い試験です。
特に文系の方はかなりのストレスを感じるはず。
といいますの、筆者がまさにそうだったからです。
筆者はかなり苦戦して3回試験に落ちました……。
学習をスタートする際は、継続した学習を行う時間の確保が必要です。
基本情報技術者試験の科目別概要
試験は大きく分けて2科目あります。それぞれの内容は以下の通り。
各科目(科目A・科目B)が合格点を上回っている場合に合格となります。
出題科目 | 問題数 | 試験時間 | 合格点 |
---|---|---|---|
科目A | 60問 | 90分 | 600/1,000点満点 |
科目B | 20問 | 100分 | 600/1,000点満点 |
両方の科目が合格点を超えたら合格できるよ!
科目A
科目Aは幅広いITに関わる分野から問題が出題されます。
- 計算の出題あり
- IT分野の幅広い知識が問われる
- 試験時間がシビアなためスピーディな解答が必要
細かな出題範囲は以下の通り。
範囲は広いですが、暗記のみの問題も多数あるので安心して取り組もう!
科目B
科目Bは擬似言語とアルゴリズム、セキュリティについての問題が出題されます。
- プログラミングに関する問題とセキュリティに関する問題が出題される
- プログラミングは個別の対策をしないと未経験者には対応が難しい
- セキュリティは科目Aの知識がそのまま使える。(長文問題が出題される)
細かな出題範囲は以下の通り。
科目Bはプログラミングが出題され、科目Aのような暗記での突破はできません。
科目Aの範囲がしっかり理解できていないと苦戦します。
それに加えて、アルゴリズムの問題を解く訓練が必須です。
詳しい攻略方法は、後ほど解説します!
基本情報技術者試験の学習配分
当ブログでは、以下の学習日程をオススメします。
学習教材 | 内容 | 学習期間 |
---|---|---|
科目A用対策テキスト | すべて通読(一回) | 1ヶ月 |
過去問道場の過去問 | 問題を解く(過去10回分) | 2ヶ月 |
科目B用学習テキスト | 通読&問題を解く(2冊) | 2ヶ月 |
スケジュールは、時間を多めに想定して組んでいます。
学業、仕事、プライベートなどを考慮に入れ、5か月ほどがストレスなく学習できる期間だと考えました。
ただ、この期間は個人の能力や経験が大きく左右します。
最大1年くらいかけてコツコツ努力を重ねる方法も大いにアリです。
適度な分量でじっくりと攻略していきましょう。
基本情報技術者試験の科目別の学習方法
科目Aの学習方法
科目Aを対策する上での重要ポイントを紹介します。
- まず敵を知る
- テキストを1冊購入して1回だけ通読しよう
- 過去問道場を活用しよう
順番に説明していくよ!
①まず敵を知る
まず最初に、サンプル問題をいきなり解いてみることをおススメします。
問題を解くことでいろんなことを把握できるからです。
- どんな試験の内容かがわかり問題への向かい方がわかる
- 現時点から合格までのおおよその距離を把握できる
例えば、今から正体不明の相手と殴り合いをするとします。
さて、いきなり戦ってどれくらいの確率で勝てるでしょうか?
相手が弱ければラッキーパンチがヒットするかもしれません。
しかし、もし相手がボブ・サップみたいな大男ならどうなるでしょう?
……考えるまでもありませんね。
想像するだけでゾッとする!
しかし、相手がボブ・サップとわかっていたら事前準備によって結果は変えられるはずです。
- 事前に落とし穴を掘っておく
- 逃げる
- 隠れる
などの対策を考えることができます。
つまり、事前の過去問を解くという行為によって…・
問題の計算問題が苦手だとわかる → 計算問題を集中的に対策
暗記がとっつきやすそうとわかる → まずは暗記問題から攻めてみる
などの対策が取りやすくなるのです。
直近の1回分でもよいのでまずは軽い気持ちで解いてみましょう。
わからないと問題はすぐに解答をみても構いません。
まずは一通り問題を解いてみることに集中しましょう。
②過去問道場を活用しよう
事前に問題を解いて雰囲気が理解できたら、いよいよ本格的な学習の開始です。
基本情報技術者試験の科目Aに効果的な学習方法があります。
それは、過去問を大量に解くこと。
といいますのも、過去の試験では問題の5割~6割は過去問を流用した出題される傾向にあります。
つまり、午前試験の過去問が解けるようになれば合格がグッと近くなるということです。
そこで、過去問を無料で学習できるおすすめのサイトをご紹介します。
基本情報技術者試験ドットコム → https://www.fe-siken.com/
受験を志すのであれば利用必須といっても過言ではありません。
ぜひ活用していきましょう。
- 過去10回分の過去問を解き、できれば2周する
- わからない問題は飛ばしていく
10回分も解くことができれば合格には十分な範囲を網羅しています。
試験までの時間や自身の力量を考え、この辺りは調整してください。
わからない単語や計算があれば、逐一調べること。
調べたサイトなどはどこかに保存しておき、定期的に見直すと記憶の定着がはかれます。
さらに、一度学習した10回分の範囲をもう1周解けばなお効果的です。
地道な作業ですが、毎日コツコツ解いていきましょう。
③テキストを1冊購入して1回だけ通読しよう
試験対策といえば、テキストをしっかり暗記して対策!
そう思っていませんか?
私もそう思い、テキストを何度も何度も読み込んだ過去があります。
しかし、この手法は効率的ではありません。
なぜなら、テキストを暗記しても問題を解くことはできないからです。
特に、基本情報技術者試験に出題される問題はテキストの知識をベースに解いていく作りになっています。
テキストは、あくまで問題を解くためのパズルのピースの一つなのです。
テキストは熟読せずに素早く1周する!
テキストは、あくまで辞書的な位置づけにとどめておきましょう。
わからない単語や考え方を調べるときに使うイメージを持つこと。
この方法を使えば、ストレスをグッと抑えて学習をすすめていけます。
科目Aの学習には「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」という参考書をオススメします。
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
IT初学者でも理解しやすい丁寧な解説 説明に絵が多くイメージしやすい構成 イラストがかわいい | 説明が多いためテキストが分厚く重い IT知識のある方には回りくどく感じる すべての範囲を完全網羅しているわけではない |
X(旧Twitter)での評判も上々。筆者もおすすめの一冊です。
ただ、テキストの重さに対するツイートも見かけました。
デメリットはありますが以下の対策で対応できます。
- 本の重さが気になる方は電子書籍の購入がおすすめ
- 参考書をバラバラにして使用するのもアリ
- 参考書で足りない部分は過去問題を解いておぎなうことで対応する
科目Bの学習方法
ここからは、科目Bの学習方法の説明をします。
- まず敵を知る (part2)
- おすすめ参考書を熟読&問題演習をしっかりとく(最低2周)
- おすすめ問題集を最後まで解き切る(最低2周)
- IPA公式サンプル問題を何度も解く
科目Bも順番に説明していくよ!
まず敵を知る (part2)
ここは、科目A対策と同様にサンプル問題をとりあえず解いていきます。
科目Aと同様に、解答を見ながらでもよいです。眺めるだけでも効果がありますので目を通してみてください。
- わからない問題はすぐに解答を見る
- 答えを見てもわからない場合も考え込まずに次の問題を解く
- 解けなくても気にしない(最初は解けなくてまったく問題なし!)
筆者は最初、まったくわからなかったですw
おすすめ参考書を熟読&問題演習をしっかりとく(最低2周)
ここからが科目Bの重要な学習に入っていきます。
参考書を使ってアルゴリズムの対策を行いましょう。
おすすめの参考書はこちらです。
筆者はこの参考書のほかに、数冊の参考書を購入して学習開始。
しかし、現状の基本情報技術者試験の科目Bにしっかり対応できていると感じたのはこの1冊のみでした。
情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
解説がわかりやすい アルゴリズムのトレースの仕方がしっかりわかる 練習問題の難易度が程よい | オブジェクト指向に関する説明がやや難解 |
解説も丁寧。平易な書き方なのでとっつきやすくアルゴリズム初心者のわたしにはピッタリでした。
特に、他の参考書ではわかりにくかったアルゴリズムのトレースの方法がしっかりと丁寧な書き方で説明されており、大変ありがたかったです。
難しいという反応もあまりなく、アルゴリズム初心者にはオススメの参考書です。
X(旧twitter)での反応
ただ、デメリットも少しあります。
それは、オブジェクト指向の説明がやや難解なことです。
そもそも、オブジェクト指向そのものの考え方が初心者には難解。
筆者も受験の際の勉強では最後まで100%の理解ができず試験に臨みました。
- オブジェクト指向はとりあえず飛ばして先にすすむ!
わからないときはこれでOK。
といいますのも、科目Bはすべての問題を解ききらなくても合格点をとればいいからです。
難解な問題は飛ばしてしまい、確実に得点できる問題に焦点をあてましょう。
おすすめ問題集を最後まで解き切る(最低2周)
参考書を学習した後は、いよいよ問題集を解いていきます。
ここからは本番形式の問題を解くことに慣れていきます。
筆者オススメの問題集はこちら
メリット | デメリット |
---|---|
用紙が大きく見やすい 問題の難易度が一目でわかる 問題数が豊富 | デメリット問題集が大きくかさばる 重い |
問題集の中でも解説が丁寧でした。
大きさや重さにやや不満はあるものの、問題数や解説のボリュームを考えればやむを得ないと感じました。
評判は以下の通り。
パーフェクトラーニングの学習方法
- 「難しい」問題は後回し
- 「基本」、「標準」問題を最優先で解く
パーフェクトラーニングの問題の難易度は次の3つあります。
- 基本
- 標準
- 難しい
このうち、まずは「基本」と「標準」を完璧に解けるようにします。
というのも、「難しい」を冠している問題は、かなり難易度が高めです。
基礎となる部分をしっかり解けるようにすることに徹しましょう。
その後、余裕があれば難しい問題にチャレンジしていけば大丈夫です。
最初は解くスピードがなかなか上がらずに焦ることもあるかと思いますが、焦らずじっくり勉強しましょう。
紹介した参考書以外のオススメの参考書
この記事で紹介した以外にも、おすすめの参考書がたくさんあります。
そこで、別記事にてオススメの参考書の比較記事を作成しました。
参考書選びで悩んでいる方はぜひご覧ください。
参考書を探す手間が省けて便利!
まとめ
基本情報技術者試験はIT未経験者には難しい試験です。
しかし、しっかりとした対策を持って挑めば合格は十分可能です。
仕事や遊びの予定でなかなか学習に集中できないことも多々あると思います。
そんなときは、とにかく1日5分でも良いので100%学習を継続することがおすすめ。
短い時間でも継続して学習していれば、学んだことを忘れる速度を減速させられます。
それぞれの状況に合わせてコツコツ学習をこなして、合格をもぎ取りましょう!
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